「福田−安保理論」をベースにした、自律神経と免疫に関する話を集めてみました

放射線被曝と健康診断

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放射線被曝と健康診断

活性酸素を発生させ生体を傷つける

「電離放射線障害防止規則」(昭和四十七年九月三十日労働省令第四十一号、最終改正:平成二三年一〇月一一日厚生労働省令第一二九号)では、放射線業務従事者の「健康診断」について、第五十六条で以下のように定められています。

(健康診断)
第五十六条  事業者は、放射線業務に常時従事する労働者で管理区域に立ち入るものに対し、雇入れ又は当該業務に配置替えの際及びその後六月以内ごとに一回、定期に、次の項目について医師による健康診断を行わなければならない。
一  被ばく歴の有無(被ばく歴を有する者については、作業の場所、内容及び期間、放射線障害の有無、自覚症状の有無その他放射線による被ばくに関する事項)の調査及びその評価
二  白血球数及び白血球百分率の検査
三  赤血球数の検査及び血色素量又はヘマトクリット値の検査
四  白内障に関する眼の検査
五  皮膚の検査

「白血球百分率」というのは、白血球の分画、白血球像といわれるものです。白血球中の顆粒球、リンパ球、単球の割合です。

健康診断では、白血球数(減少していないか)、白血球百分率(なかでもリンパ球の減少がないか)、貧血(赤血球・血色素量・ヘマトクリットの減少がないか)、眼球の水晶体の混濁(放射線白内障)がないか、皮膚の発赤や紅斑がないかなどを調べます。

放射線の被曝は、一定量を超えると細胞のDNAなど生体分子を傷つけることがあります。放射線が水分子を分解して「活性酸素」を発生させ、活性酸素が生体分子を傷つけます。

「早期効果」と「晩発効果」

放射線の身体的影響には、「早期効果」「晩発効果」の2つがあります。

早期効果は、一度に大量の放射線を被曝した後、数週間以内に現れる障害です。一般的に細胞分裂のさかんなところは放射線に対する感受性が高くなり、骨髄やリンパ節、生殖腺、腸管、皮膚などに影響が現れます。下痢・嘔吐、発熱や白血球・リンパ球の減少や、やけど、脱毛などが症状としてあげられます。

公益財団法人放射線影響研究所のホームページにある「被爆者における初期の影響」によると、「脱毛」に注意を払っており、以下のように記述されています。

「初期の影響には放射線の様々な急性症状があります。これらの症状に関する情報は主として1956年から1961年の間に10万人以上の原爆被爆者に面接して得られました。被爆者が記憶に基づいて語った放射線の急性症状の中でも、脱毛は最も信頼できる報告と見なされています。すなわち脱毛は、嘔吐、歯肉からの出血、下痢、および皮下出血などの他の症状よりも、より客観的に記憶されていた症状と考えられています。 」

晩発効果は、被曝後しばらく症状の現れない潜伏期間があるものをいいます。代表的な症状として、ガンや白内障、寿命短縮、不妊があります。弱い放射線を被曝した場合は、この晩発効果が危惧されますが、長期にわたって晩発効果を調査した科学的なデータはないとされています。

放射線被曝が気になる方は、放射線業務従事者が行っている健康診断項目を受けるのもよいと思います。



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