「福田−安保理論」をベースにした、自律神経と免疫に関する話を集めてみました

免疫力と感染症

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免疫力と感染症

感染する人、感染しない人の違い

ウイルス性のインフルエンザがはやっても、感染する人と、感染しない人がいます。また、病院で細菌による院内感染(たとえば黄色ブドウ球菌による感染)がはやっても、感染する人と、感染しない人がいます。

感染するかしないかの違いは、免疫力です。免疫の主役は、白血球中の顆粒球とリンパ球です。細菌に対しては、主に顆粒球が働きます。顆粒球が十分にあると、細菌感染を起こしにくくなります。ウイルスに対しては、主にリンパ球が働きます。リンパ球が十分にあると、ウイルス感染を起こしにくくなります。

細菌とウイルスの大きな違いは、大きさです。細菌は1μm(1μm〈1マイクロメーター〉は1000分の1ミリ)程度ですが、ウイルスは50〜100nm(1nm〈1ナノメーター〉は1000000分の1ミリ)程度です。細菌は、ウイルスの10〜20倍の大きさがあります。

また、細菌には抗生物質が効果を表しますが、ウイルスには抗生物質は効果がありません。

細菌には顆粒球、ウイルスにはリンパ球が働く

細菌やウイルスは体内に侵入した異物です。体内に入った異物に対して働く免疫細胞(主として顆粒球とリンパ球)も、異物のサイズによって役割が変わってきます。細菌はサイズが大きいので、主として顆粒球が撃退します。ウイルスはサイズが小さいので、主としてリンパ球が攻撃します。

ですから、顆粒球が十分にあったとしても、リンパ球が少なければウイルスに感染しやすくなります。反対にリンパ球が十分にあったとしても、顆粒球が少なければ細菌には感染しやすくなります。リンパ球、顆粒球ともに少なければ、ウイルスにも細菌にも感染しやすくなります。リンパ球、顆粒球ともに多ければ、ウイルスにも細菌にも感染しにくくなります。

福田稔先生が、白血球の数と、顆粒球とリンパ球のバランスに着目するのは、細菌とウイルスに感染しやすいかどうかもみているわけです。季節性のインフルエンザ、あるいは豚インフルエンザがはやったとしても、リンパ球が十分にあればウイルス感染は防げます。たとえ感染したとしても、症状は軽くてすみます。細菌による院内感染がはやっても、顆粒球が十分にあれば細菌感染は防げます。たとえ感染したとしても、症状は軽くてすみます。

食中毒を起こすサルモネラ菌も、顆粒球が多ければ感染を防げますし、感染した場合でも軽くてすみます。

ただし、リンパ球や顆粒球が十分にあっても、体温が低い場合は、リンパ球や顆粒球の働き(活性)が悪くなります。そのため、福田先生や安保徹先生が「低体温」では免疫力が低下するとおっしゃっているわけです。

白血球像をみることによって、白血球数と、リンパ球と顆粒球の比率がわかります。先にも述べたように、顆粒球が少ないと細菌に感染しやすく、リンパ球が少ないとウイルスに感染しやすくなります。

さらに、体温を定期的に測ることで、顆粒球とリンパ球の活性(働きのよさ)が推測できます。

福田先生がおっしゃっている理想値では、「白血球数5000〜7000/μl、リンパ球の比率35〜41%、顆粒球の比率54〜60%、体温は36.5℃」となるわけです。



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