「福田−安保理論」をベースにした、自律神経と免疫に関する話を集めてみました

リンパ球の進化

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リンパ球の進化

進化レベルの低いリンパ球と進化レベルの高いリンパ球

血液中のリンパ球のだいたいの比率は、T細胞が70%、B細胞が15%、胸腺外分化T細胞が10%、NK細胞が5%程度です。

このうち、進化レベルの低い古いリンパ球が胸腺外分化T細胞とNK細胞になります。進化レベルの高い新しいリンパ球がT細胞とB細胞です。

NK細胞は若いうちは少なく、加齢とともに増えていきます。加齢によって胸腺が縮小するし、骨髄が脂肪化していきます。NK細胞や胸腺外分化T細胞がつくられるのは、腸と肝臓です。

生物が上陸してから、胸腺は進化してきました。ところが、リンパ球は生物が海から上陸する前から進化しているのです。消化管(腸)や消化管が進化した肝臓で、リンパ球はつくられてきました。ですから、いまでも消化管や肝臓には、進化レベルの低いリンパ球が多く存在します。

魚には骨髄はありません。骨髄があるのは、上陸した両棲類からです。カエルには骨髄がありますが、オタマジャクシには骨髄はありません。オタマジャクシは、腎臓でリンパ球をつくっています。

胸腺外分化T細胞とNK細胞は上陸以前、T細胞とB細胞は上陸してからできました。古いリンパ球は、ガン化した自己細胞など、自分自身の細胞や組織に対して働きます。一方、新しいリンパ球は、外からくる敵を処理するために働きます。

T細胞は、胸腺でつくられます。B細胞は、骨髄でつくられます。

進化レベルの低いリンパ球と進化レベルの高いリンパ球の特徴

このように、古いリンパ球と新しいリンパ球という、2つの免疫システムが働いているのです。

そして、古いリンパ球と新しいリンパ球には、以下の特徴があります。

1  加齢に伴い新しいリンパ球が減少する

成人になると、胸腺の縮小が始まります。すると、新しいリンパ球が減り、古いリンパ球の比率が高まります。

2 ストレスなどにより新しいリンパ球が減少する

ストレスが続くと、胸腺が萎縮するので、胸腺由来T細胞の働きが抑制されます。新しいリンパ球の減少に伴い、古いリンパ球の比率が高まります。ストレスなどの原因がなくなると、1の加齢によるものでない場合、新しいリンパ球が増えてきます。



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